家禽コレラ †
先日、化膿した犬咬創の患部より家禽コレラ菌が検出されました。初めて見たものなので調べてみました。
家禽コレラ菌 ( Pasteurella multocida ) †
- 特徴
- グラム陰性桿菌 ( 短桿菌 )
- 多くの哺乳動物の常在菌として存在
- ( ネコの口腔内には約 100 %、猫の爪には約 20 %、イヌの口腔内には約 75 % )
- 家禽コレラの原因菌株
- 血清型で 15 型に分類され、そのうち血清型 5:A、8:A、9:A が、鶏、あひる、七面鳥、うずらの家禽コレラの原因菌となる。
- 家禽コレラの症状
- 集団的に相次いで急性経過で倒れ、多くは急死 ( 70 % 以上は急性敗血症 ) する。
- 皮下の出血、漿膜面の点状出血、心外膜面の点状出血、肝臓の多発性巣状壊死がみられる。
- 家禽コレラの感染経路
- 菌を含む飼料や飲み水による経口感染が多い。
- 日本での家畜感染例
- 家禽コレラの我が国での発生はないが、家畜伝染病に指定され、海外病の一つである。
- ウシの出血性敗血症、ネコのケンカの後の皮膚化膿症、各種動物の呼吸器感染症など
Pasteurella multocida の人間への感染 †
- 人間の感染例
- 日和見感染の傾向のある感染症
- 約半数は犬、猫の咬み傷、引っ掻き傷による限局性の創傷感染
- 時に、気管支炎、上気道炎、副鼻腔炎、食中毒、菌血症
- 危険因子、感染誘発因子
- 基礎疾患 ( 糖尿病、アルコール性肝障害など )
- 中高年者
- 過度な直接的接触 ( キス、顔などをなめさせる、寝室に入れる等 )
- 抗生物質治療
- ペニシリンが奏効、セフェムも有効
- 耐性菌はほとんどない。
参考 †