3 種混合ワクチン †
- 1968 年以降、3 種混合ワクチン ( DPT ワクチン、ジフテリア、百日咳、破傷風 ) の接種が行われるようになった ( 予防接種法による義務接種、接種率はほぼ 100% と考えられる )。
- 1975 - 1977 年は、ワクチンの副作用が問題となって、全国的に予防接種を受けるお子さんの数が減った ( 接種率 40% 以下 )。
- 1995 年以後、予防接種法の改正により、義務接種から勧奨接種に変わったため、接種率は低下していると考えられる。
3 種混合ワクチン接種スケジュール †
1 期 ( 3 種混合 DPT、基礎免疫 ) †
- 初回接種
- 生後 3 カ月 - 90 カ月の間に、3 - 8 週の間隔で 3 回接種する。
- 追加接種
- 初回接種 ( 3 回 ) 終了後、6 カ月以上の間隔をあけて ( 通常は 12 - 18 カ月 )、追加接種を行う。
2 期 ( 2 種混合 DT ) †
11 - 12 歳の間に ( 標準は小学校 6 年生 )、ジフテリア破傷風混合トキソイド (DT) を接種する。
3 種混合ワクチンの接種を受けているお子さんの場合 †
- 小学 6 年生までの間、および小学 6 年生で追加の DT 接種を受けている場合はその後約 10 年間、破傷風に対する基礎免疫能力があると考えられる。
- 小学 6 年時に追加注射を受けまだ 10 年経っていない人は、1 回トキソイドを注射することでさらに約 10 年間基礎免疫能力があると考えられる。
基礎免疫を獲得していない、または基礎免疫を失った成人の場合 †
破傷風沈降トキソイド ( Tetanus Toxoid ) を 3 回、一定期間内に接種することで、基礎免疫能力を獲得する。
- 1 回目
- 破傷風沈降トキソイド 0.5ml 皮下注または筋注
- 2 回目
- 1 回目の接種の 4 - 8 週間後に ( だいたい 1 カ月後に ) 破傷風沈降トキソイド 0.5ml 皮下注または筋注
- 3 回目
- 1 回目の接種の 6 - 18 カ月後に ( だいたい 1 年後に ) 破傷風沈降トキソイド 0.5ml 皮下注または筋注
ケガをした場合の対応 †
けがの状態と破傷風への対処 †
| 基礎免疫の有無 | 破傷風を来す危険性の高い創 | 破傷風を来す危険性の低い創 |
| 破傷風沈トキソイド | TIG | 破傷風沈降トキソイド | TIG |
| 基礎免疫の無いか不完全な人、免疫の不明な人 | 投与 | 投与 | 投与 | - |
| 基礎免疫のある人 | 最後のトキソイド接種から 5 年以内 | - | - | - | - |
| 5 - 10 年 | 投与 | - | - | - |
| 10 年以上 | 投与 | - | 投与 | - |
- 破傷風沈降トキソイド
- 0.5ml を皮下注または筋注
- TIG
- 破傷風抗毒素血清 ( ヒト血清由来抗破傷風ガンマグロブリン、商品名テタノブリンなど )
|通常、250 国際単位筋注 ( 製剤によって筋肉内または静脈内投与 )
|四肢の受傷の場合は、受傷肢側に注射
|トキソイドとは反対の肢に注射
破傷風罹患の危険性から見た創 ( ケガ、キズ ) の分類 †
けがの状態と破傷風の危険性 †
| 創の特徴 ( 様子 ) | 破傷風を来す危険性の |
| 高い創 ( 汚い創 ) | 低い創 ( きれいな創 ) |
| 受傷後の時間 | 6 時間を越える | 6 時間以下 |
|---|
| 創の性状 | 複雑 ( 剥離、挫滅創、不整な創面など ) | 直線的に切れたもの |
|---|
| 深さ ( 創の深達度 ) | 1cm を越える | 1cm 以下 |
|---|
| 受傷機転 | 挫滅創、挫創、刺創、熱傷、重症の凍傷、銃創 | 切創、鋭利な物での損傷 ( ナイフ、ガラスなど ) |
|---|
| 感染の兆候 | あり ( 局所の発赤、腫張、疼痛 ) | なし |
|---|
| 壊死組織 | あり | なし |
|---|
| 異物、汚染 | あり ( 土、砂、糞便、唾液など ) | なし |
|---|
| 創部の虚血 | あり | なし |
|---|
| 神経損傷 | あり | なし |
|---|
American College of Surgeons による分類から引用
参考 †