*示談 [#v38b2c58]

交通事故での医療では、怪我がすっきり治って、その費用をすべて加害者 ( 自賠責保険の損保会社あるいは任意保険の損保会社 ) が支払ってくれたらよいのですが、そうでない場合も起こり得ます。

損害賠償の関係は、無限ではありません。どんなに損害が大きくても、例えば死亡事故であっても、損害賠償は有限です。交通事故で負った怪我が治らないまま月日が過ぎ、現在の医学医療を尽くしても治らない限度がある場合があります。あるいは治療の途中でも、被害者、加害者双方が話し合い、いくばくかの賠償金を支払う事で損害賠償関係を終わらせることがあります。

これらのように、何らかの形で損害賠償関係が終了するとき、示談が行われます。たいていは、加害者側の任意保険の損保会社、あるいは自賠責保険の損保会社が、これ以上は支払えないから示談にしてくれと被害者に申し入れてきます。この場合の示談は、自賠責保険、あるいは任意保険での損害賠償金の支払いを終了する、という示談です。ここではこの意味での示談について触れます。
これらのように、何らかの形で損害賠償関係が終了するとき、示談が行われます。たいていは、加害者側の任意保険の損保会社、あるいは自賠責保険の損保会社が、これ以上は支払えないから示談にしてくれと被害者に申し入れてきます。この場合の示談は、自賠責保険、あるいは任意保険での損害賠償金の支払いを終了する、という内容を含む示談です。ここではこの意味での示談について触れます。

怪我が治っていない状態で示談をするときには、注意が必要です。示談後にも医療が必要な場合があります。その医療を健康保険診療で受けるのか、自腹を切って受けるのかの分かれ目があります。

**損害賠償請求権の放棄 [#r5272a49]

示談書に、" 今後一切の損害賠償の請求をしない " と書いて示談すると、以後の医療を健康保険で受けることができなくなる恐れがあります。

健康保険による医療の給付は、第三者の行為による傷害に対してはなされない、という原則があります。第三者行為手続きをして健康保険診療を受ける場合は、保険者が患者の持っている損害賠償請求権を代わりに取得する必要があります ( 損害賠償請求権の代位取得 )。

もし、一切の損害賠償請求権を放棄したなら、損害賠償請求権の代位取得がなされなくなり、保険者は第三者行為手続きを行えないことになります。すなわち、健康保険での医療が受けられないことになります。

**保険者次第 [#h6083e41]

ですから、示談の後は健康保険で医療を受けたいという場合には、示談の前にあらかじめ、保険者に相談をしておかなければなりません。

保険者では、第三者行為手続きの事や示談の内容に関する注意を聞くことができるはずです。

交通事故の自賠責保険や任意保険での医療が終了した後の医療について、保険者が採る態度は様々です。

-第三者行為手続きは不要
-第三者行為手続きが必要

実際、いずれのケースもあります。たいていは第三者行為手続きをするように言われるのですが、それを不要とされるケースもあります。

示談の内容について

-損害賠償請求権を放棄しても、健康保険から医療の給付はなされる
-損害賠償請求権を放棄したら、健康保険から医療の給付はなされない

いずれの態度の保険者も、実際に、あります。

たとえ損害賠償請求権を放棄していても、保険者から加害者に損害賠償を請求する、という態度を示した保険者もあります。

示談後の第三者行為手続きの際には示談書のコピーの提出を保険者に求められます。

**社会保険庁 [#wcb714b0]

社会保険庁に質したところ、「損害賠償請求権を放棄したら、健康保険から医療の給付はなされない」という返答でした。これが原理原則なのでしょう。

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