事故、過誤、ミス †医療事故、医療過誤、医療ミス、これらの言葉を新聞やニュースで見ない日がない時代になりました。しかし、報道される事件が事故なのか過誤なのか、ミスがあったのか、正確な所は時間をかけた検証を待たないと分からないことが多いのです。 どんな名医でも、どんなに正確な仕事人でも、事故、過誤、ミスがゼロの人間はいません。どんなに精確な機械でも誤動作があります。 しかし多くの人は、病院で何かあったら " 医療ミス " ととらえるなど、事故、過誤、ミスの言葉の違いが混乱しています。ここで用語を整理してみましょう。 医療事故 †医療にかかわる場所で、医療の全過程において発生する人身事故一切を指します。
例えば、次のようなケースも医療事故です。
医療事故のすべてに医療提供者の過失があるというわけではなく、「過失のない医療事故」と「過失のある医療事故」( 医療過誤 ) を分けて考える必要があります。 医療過誤 †医療の過程において医療従事者が当然払うべき業務上の注意義務を怠り、これによって患者に傷害を及ぼした場合を指します。 過失の有無については、事例によっては、必ずしも明確でない場合があります。 また、事実認定は、医療事故の発生時点における医療の水準に照らして判断されますので、過失の有無の認定、医療過誤の範囲は時代とともに変化します。 医療ミス †医療ミスは一般向けの用語で、医療過誤とほぼ同義です。マスコミ報道などでよく使われていますので、この言葉が一番よく知られていますが、誤った使われ方も多いのです。 |