*救急隊の値段 [#fb291fbd]

次に AIU は救急隊を呼んだ場合の金額についても調べています。日本の救急車は無料ですが、海外では違っています。ニューヨークでは 2 万 5000 円、サンフランシスコでは 3 万円、パリでは 2 万 3000 円、共産国である中国でも有料になっています。また日本以外で無料の国では、救急患者でないと判断した場合には乗せなくてもよい制度になっています。

いっぽう日本の救急隊は絶対に要請を断ってはいけない、これが日本と欧米との「生命に対する考えの違い」を示しています。欧米では生命に関することは最も大切だから値段が高いのは当前と考えます。しかし日本は生命に関わることは最も大切だからタダと考える。

このように生命を大切とする部分は同じですが、それを支える費用については日本と欧米ではまったく逆なのです。

かつて美濃部都知事が老人医療を全てタダにしました。このことが生命に関わることはタダという日本人の考えを生み出したといえます。昭和 36 年に国民皆保険制度が設定されるまでは、医療費を払えず盲腸で死んでいった患者さんがたくさんいました。

また医療費の自己負担を安くしたため、医療のありがたみが忘れられています。価値あるものには正当な金銭的評価が必要だと思います。病院の初診料は 2550 円 ( 自己負担はその 3 割 ) です。生命を左右する診察料がこのような低額なのです。

たとえば患者さんのために夜間救急を行えば、患者さんはコンビニの延長と考えます。しかし夜間救急は病院にとっては赤字の不採算部門であり、採算を無視した社会的責任として行っているのです。医師は徹夜で働き、しかも翌日は外来や手術をこなす。このような過酷な労働条件のもとで連日患者さんのために働いていますが、多分、患者さんはこのことを知らないと思います。

**救急隊利用の都市別費用 ( AIU 保険会社 2000 年調べ ) [#z5f68e0e]

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